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実験落語neo〜左談次師匠、可朝師匠の訃報に寄せて〜

「実験落語neo」は、かつて渋谷ジァンジァンという文化発信基地で

三遊亭円丈師匠を中心に開催されていました「実験落語」を復活させた、新作落語の会です。

会がスタートした2016年以来、たくさんの噺家さんにご出演いただきました。

その中で、今年惜しまれながらこの世を去られた、立川左談次師匠と月亭可朝師匠のことに

少し触れさせていただきたいと思います。

 

左談次師匠には、2017年2月の第4回目にご出演頂きました。

1970年代の元祖「実験落語」のメンバーでもいらっしゃいます。

ご出演時は闘病中でいらっしゃいましたが、

「癌病棟の人々」という赤裸々な新作落語を披露してくださった上に、トークコーナーにもご参加頂き、

「なんでこんなことやらなきゃいけないんだよ」とおっしゃりつつ、

アイウエオ作文で他の師匠のボケにつっこんだりズッコケたりしながら、

会場を温めてくださいました。

劇場を一足先に出られるときに、円丈師匠に「アニさん、お先に失礼します」と一言残し、

去って行かれる後ろ姿がシャンとされていたことを思い出します。

 

月亭可朝師匠には、2017年11月の第8回目にご出演頂きました。

折も折、可朝師匠の「嘆きのボイン」のCDが発売されたばかりでもあり、

ギター漫談をお願いしていました。

公演当日、可朝師匠はある女性と一緒に、劇場にいらっしゃいました。

お一人で、初めてCBGKシブゲキ!!にいらした可朝師匠が、

渋谷駅前で「タクシーに乗ったほうがいいのかな?」と迷っていると、

見ず知らずの女性が「その距離は乗らずに歩いたほうがいい」と、

ご案内してくださったとのこと。

師匠は繰り返し「東京の人は親切や」とおっしゃっていました。

高座では、大ヒットしたナンバー「嘆きのボイン」「出てきた男」などを披露してくださいました。

漫談の途中にフラッとなさり、その後は高座に腰を下ろして続けてくださいましたが、

その最後に「また元気になって帰ってきます」とおっしゃられて舞台を下りられました。

その“また”の機会は、惜しいことに訪れないままになってしまいました。

 

実験落語neoも次回で10回目です。11回目も企画中です。

師匠方の訃報に打ちひしがれつつ、1回1回を大切に開催していこうと考えています。

劇場は、あらゆる出会いの場所です。人に出会い、文化に出会う。

もし、ちょっとでも気が向いたら、ぜひ劇場に足をお運びください。

そこで観たもの、聴いたもの、感じたことが、皆様にとって人生の糧となるように、

我々も尽力する所存です。

何よりもそれが師匠方のご供養になると思っています。

最後になりましたが、左談次師匠、可朝師匠のご冥福を心よりお祈りいたします。

  • 2018.04.13 Friday
  • 21:31


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